クラウドファンディングで7インチレコードを手に入れた話
今回は、昨年末に「クラウドファンディング」を使って、7インチレコードを手に入れた時の話を書いて見ようと思います。
クラウドファンディングとは
まずは、言葉の定義から。
クラウドファンディング(英語:Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。 ソーシャルファンディングとも呼ばれる。(Wikipediaより)
簡単に言えば、目的に賛同する人からお金を募り、資金を提供した人には見返りを渡す、というシステムの事を指します。
選んだプロジェクト
シティポップバンドとして注目の高い「Awesome City Club」のシングルをクラウドファンディングで作成するというプロジェクトです。リターンの種類も様々で、この中から¥3000で「CDシングル+7インチレコード」のコースを選択しました。
待てど暮らせど届かない
最初の説明では、9月中にCDとレコードを配送すると記載がありました。自分にとっても、"9月中"というのは大きな意味があって、9月30日にAwesome City Clubも出演するライブに参戦する事が決まっていたため、ちょうど予習用になればと思い、8月23日に支援登録をしました。ところが、9月下旬になっても、一切の音沙汰が無かったため不安を感じ始め、とうとうライブ当日の9月30日を迎えたところで、以下のメッセージが届きます。
工場の出荷状況の関係により、当初ご案内致しておりましたスケジュールよりお届けが遅れております。CDシングル/CDジャケットトートに関しましては、10/1以降順次発送を予定致しておりますが、7インチにつきましては工場プレスの関係により発送準備が大幅に遅れており、10月後半以降の発送予定となっております。
なんというタイミング…。結局、10月上旬にCDシングルだけが先行して届きました。
再び延期メッセージ
9月30日に届いたメッセージでは「7インチは10月後半以降の発送」とありましたが、実際のところ11月に入っても発送されませんでした。そして11月6日に再びメッセージが送られてきました。
大変お待たせしております7インチ・シングルのお届けですが、一度ご内させて頂きました10月下旬~11月上旬という発送予定が、再び遅れてしまう見込みとなってしまいました。
皆様に度重なる御迷惑をお掛けしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。今回の7インチ・シングルのプレスは海外の業者に発注しておりますが、現時点で12月中の納品となってしまうとの連絡を受けております。
という訳で二度目の納期延長。うーん…クラウドファンディング恐るべし。
ようやくの到着
結局、最終的に7インチが手元に届いたのは12月17日でした。
初めてのクラウドファンディングは、当初予定の3ヶ月遅れという結果に終わりました。
課題は浮き彫りに
今回、初めてクラウドファンディングでパトロンになってみた物の、納期遅れという結末を迎える事になりました。個人的に感じたのはメッセージのタイミングが総じて遅い事です。クラウドファンディングの特性上、やはり出資している人のケアは重要な要素だと思いますが、残念ながら今回はそれが十分だったとは言い難い結果だったと思います。
ただし、クラウドファンディングにおいて「納期遅れ」は、それほどレアケースでは無いようで、この記事によれば、中には「出資したけど届かない」というパターンも存在するとか。
いずれにしても、クラウドファンディングによってシングルを作るというアイデアそのものは、なかなか面白かったにも関わらず、肝心の運営が上手く行かなかったのは惜しかったかなと思います。